
所在地:大阪府堺市
主な荷物:農業機械、一般貨物、食品関連
車両台数:77台
ロジックス利用機能:配車、請求、労務管理
本記事のサマリー
配車や労務のExcel管理を脱し、ロジックスで情報を一元化。デジタコ連携により高度な法令順守体制を構築すると共に、配車状況の可視化で事務連携を強化しました。蓄積データを教育資産として活用し未経験者の戦力化を実現、組織的な増員にも成功しています。
株式会社アスト中本
株式会社アスト中本は1919年に創業、大阪府堺市に主拠点を構え、海外拠点を保持し、農業機械から定温貨物まで運送・倉庫・物流加工を連携し、最適なサービスをジャストインタイムで実現する総合物流会社です。
既存施設と保有車両の連携によるサービス提供すると共に、現行の社有施設・作業戦力に捉われず、顧客の多岐に渡る企業戦略に応じた最適な拠点、人員及び荷役機器を新たに捻出して、素早い決断を基に提供しております。 また、Gマークを取得し、堅実に年輪を重ねながら成長を続けています。

–岩浅さんのこれまでのご経歴を教えてください。
岩浅さん(安全品質推進室室長): 私は2020年に株式会社アスト中本に入社しました。それまでは規模の大きな物流会社で通関・倉庫・運輸業に携わってきましたが、急成長を続ける当社へ来て感じたのは、事業規模の拡大に対して社内環境の整備が追いついていないという点でした。
なぜこのような状況になっているのか、まずはその把握に時間を要しました。
–どのような点に危機感を持たれたのでしょうか?
岩浅さん: 当社は社員一人ひとりの意識が高く、個々の頑張りで高い作業水準を維持していました。しかし、それは裏を返せば「品質が個人の裁量に依存している」ということであり、組織としての標準化がなされていなかったのです。
働き方改革への対応や、ドライバーの生産性向上を通じた「魅力的な会社作り」を実現するためには、個人の経験に頼るアナログな運用を脱し、配車業務を「見える化」することが不可欠だと考えました。法令を遵守しながら、誰もが業務に参加できる環境を整えること。
それが、さらなる成長に不可欠なステップだと確信していました。

ー 当時の配車業務にはどのような課題がありましたか?
岩浅さん: 少数の担当者に業務を委ねる「専業化スタイル」による弊害です。担当者が不在になるとフォローが難しく、極めてリスクの高い状態でした。
具体的には、担当者ごとに配車表や依頼書、運転日報などのExcelファイルがバラバラに存在しており、情報が点在していました。そのため、他者との情報連携が難しく、自分の配車の仕方が本当に正しいのか、効率的なのかを客観的に振り返る仕組みもなかったのです。
ー 管理体制においても不安があったのでしょうか?
岩浅さん:配車に関する時間や積み地・降ろし地の記入ミス、漏れが生じた際に、本人以外がそれを検知できる仕組みがありませんでした。端的に言えば配車部門でのフォローが難しい状況でした。
また、車の運行には、渋滞や待機などのイレギュラーが常につきまといます。拘束時間の上限や休息時間の確保といった複雑な法令を遵守するためには、手書きやExcelベースの管理では限界があり、「人は間違えるもの」という前提に立ったチェック機能への移行が急務でした。

ー 数あるシステムの中から、どのように選定を進められたのでしょうか?
岩浅さん: 主に展示会やウェブ検索で情報収集を行っており、2023年の「関西物流展」でロジックスを知りました。検討段階では、ほぼクラウド型に絞って5社ほど比較検討を行いました。
ー 他のシステムと比較して、ロジックスはどのような点が異なっていたのでしょうか?
岩浅さん: 他社には車の位置情報把握など、特定の個別業務に特化したシステムも多く見受けられました。それらは現行の配車専任者ができることを増やすという意味では便利ですが、コストをかけてまで導入すべきか疑問が残るものもありました。
私が重視したのは、個別の業務効率化を推進するツールではなく、データ利活用を前提とした、DXが実現できそうなシステムであるかどうかです。
ー クラウド型であることも重要だったのですね。
岩浅さん: サーバーやソフトが固定され、更新ごとに多額のコストがかかるオンプレミス型よりも、拡張性があり、ユーザー数や機能更新に対して柔軟に対応できるクラウド型を優先しました。
また、デジタコデータを取り込む「ゲートウェイ(実務で使える情報へと変換して橋渡しをする入り口)」としての役割も期待していました。特に、ロジックス労務管理のデジタコ連携機能で、法令に基づいたアラートを出せる点は、コンプライアンス強化を目指す当社にとって大きな魅力でした。

ー 導入から2年、どのような変化がありましたか?
岩浅さん: まず、業務の「見える化」が進んだことで連携が強化され、全体の終業時間を早めることができています。クラウドなので場所を選ばず業務ができる点も、BCP(事業継続)の観点で非常に優位だと感じています。
ー 組織面での変化はいかがでしょうか?
岩浅さん: 元々は「個人商店」の集まりのようだった配車業務に、横の連携が生まれました。若手が定期便などの定型業務をこなし、イレギュラーな案件はベテランがフォローするといった助け合いが自然に発生しています。
以前は、一人前になるには「現場でミスを重ねながら覚える」しかなく、採用しても戦力化するまでが非常に困難でした。しかし現在は、ロジックスで過去の情報を参照しながら配車の経験を積めるため、教育の標準化が進みました。
その結果、計画的な増員も可能になり、組織としての足腰が格段に強くなったと感じています。
ー 導入に際して、アナログからデジタルへの移行に不安はありませんでしたか?
岩浅さん: 以前の経験では、日常業務をこなしながら新しいシステムの導入は現場の負担が大きく、移行が進まなかったり、反対意見が出たりすることがよくありました。
しかし今回は、ロジックスの担当者が既存のExcelデータの取り込みや修正、重複データの整理まで細やかに対応してくれました。当社の取引形態を深く理解した上でサポートしてくれたことが、実務に支障をきたさずDXを進められた大きな要因です。
ー 開発スピードについても評価いただいていると伺いました。
岩浅さん: 特に実運送体制管理簿など、実務に即した新規機能の開発やアップデートが非常にスピーディーで助かりました。
また、想定外の副産物として「他の社内システムの刷新」という気づきも生まれました。ロジックスで請求業務や業績管理が円滑になったことで、全社最適を図るためにどのデータと接続すべきかという、次への課題が明確になったのです。
ー 今後の展望について教えてください。
岩浅さん: 車体価格や人件費の高騰が続く中で、今後は収支バランスをより細かく把握したいと考えています。
これまでは顧客別・仕事別で捉えていたものを、「1運行あたりの利益」として、車両ごとの固定費や変動費を含めて可視化する。構造を正しく理解した上で、戦略的な営業活動を行える体制にしたいですね。
ー 配車業務の自動化についても見据えていらっしゃいますね。
岩浅さん: 究極的には、人が関わる業務を極限まで減らし、AIやRPAが算出した配車計画を担当者が最終確認する、というレベルまで持っていきたいと考えています。そのために、今後も利用者目線での要望を伝え、ロジックスと共に進化していきたいです。
ー ロジックスの導入を検討中の企業に向けて、ひとことお願いいたします。
岩浅さん: ドライバー不足が現実味を帯びる中、これからの運送会社は「魅力ある会社」であり続けなければ、生き残ることすら困難になります。
今後は外国人ドライバーの受け入れや自動運転化といった変化が避けられませんが、その中でいかに事故を防ぎ、法令遵守を徹底するか。そして、いかに社員のモチベーションを高めていくか。これらを両立させるには、従来の管理手法では限界があり、評価制度を含めた新たな仕組みの構築が不可欠です。
当社としては、その基盤としてロジックスを活用していくつもりです。今後は蓄積されたデータを解析することで、既存顧客の需要傾向や変化をいち早く掌握し、潜在的なニーズの掘り起こしにも繋げていきたいと考えています。
単なる効率化のツールに留めず、変化に対応し、攻めの経営に転じるためのパートナーとして活用されることをお勧めします。
RELATION
CONTACT
ロジックスの詳細について
お気軽にご相談ください
ロジックスのくわしい資料は
こちらから
お電話でのお問い合わせはこちら
平日 10:00~20:00