導入事例
春江貨物株式会社様

「ドンブリ勘定」から資金繰りの見える化を実現。
一気通貫なシステムを選んだ理由

春江貨物株式会社

所在地:福井県坂井市
主な荷物:一般貨物(中長距離4割、地場6割)
車両台数:約60台
ロジックス利用機能:配車~請求管理、車両管理、経営見える化

本記事のサマリー

福井県を拠点とする春江貨物株式会社は、業界特有のアナログな業務管理や属人化、そして経営数値が不透明な「ドンブリ勘定」という大きな課題を抱えていました。2023年、銀行員や異業種の経営層を歴任した黒川氏が参画。経営の視点からクラウド型システム「ロジックス」を導入し、経理業務の効率化を通じて「資金繰りの可視化」を実現しました。

春江貨物株式会社のご紹介

春江貨物株式会社は、福井県坂井市に拠点を置き、長年にわたり地域の物流を支えてきた運送会社です。約60台の車両を保有し、ウィング車やトレーラーを用いた中長距離輸送(4割)から、食品配送を中心とした地場配送(6割)まで、多種多様なニーズに柔軟に対応する体制を整えています。

伝統的な運送業の強みを活かしつつ、データに基づく「次世代の健全経営」を実践し、従業員の待遇改善や教育へ還元する「選ばれる会社づくり」に注力しています。

ご担当者様の経歴

金融業界からの転職。「システム化の知見」を活かす

ー 黒川さんのこれまでのご経歴を教えてください。

黒川さん(経理): 実は、運送業界に来たのは2023年の8月からでした。元々は銀行に勤務していて、システム部門や事務企画を経て、最後は監査部長を務めました。

その後、銀行関連のカード会社で5年ほど社長を経験し、不動産会社の社長、ドラッグストアの非常勤監査役などを経て、縁あって春江貨物に入社したんです。

ー 金融や経営のプロフェッショナルが、なぜ運送会社へ?

黒川さん:以前に勤めていた銀行でのご縁もあり、春江貨物へ入社をいたしました。様々な業界を見てきましたが、運送会社は全く違う世界でしたね。

ただ、これまでの経験で培った「数字を見る力」や「システム化の知見」は、どの業界でも通じるものです。入社してすぐに感じたのは、この業界がいかに「アナログ」で、経営数値の把握が「ドンブリ勘定」になりがちかということでした。そこにメスを入れることが私の役割だと感じました

導入前の課題

「なんてアナログな世界なんだ」異業種だからこそ感じた属人化のリスク

ー 当時は、どんな課題がありましたか?

黒川さん: 一言で言えば「なんてアナログな世界なんだ」という驚きです。特に配車業務は、10年以上の経験を持つベテラン担当者の頭の中に全てのノウハウがあり、完全に属人化していました。誰がどの荷主の案件にどう対応しているのか、周囲からは見えない「閉じた世界」になっていたんです。

ー 請求や経理も複雑だったと伺いました。

黒川さん:請求業務が非常に複雑で非効率でした。古いシステムを使っていたため、請求書を作るために別の場所からデータをコピー&ペーストして……といった作業が必要で、正確性を担保するのに時間がかかっていました。 

なにより問題だったのは「資金繰りが見えない」ことです。取引先ごとに「20日締め・翌月払い」「末締め・翌々月払い」など条件がバラバラで、アナログな管理では「いつ、いくら入金されるか」を正確に予測するのが困難でした。経理としては、ここが一番のネックでした

ー ご入社後、どのような改善を行いましたか?

黒川さん:まずは、バックオフィスの課題を中心に複数のシステム化を組み合わせてデジタル化することに着手しました。

具体的に言うと、会計領域はfreee、債権債務管理領域はバクラク、そして業務から請求データの作成の領域はロジックスと、システムごとの得意な機能を組み合わせることで、会社の業務全体の「クラウド化」を進めたんです。

導入の決め手

配車から請求までの「一気通貫」だからこそ可視化できる「資金繰り」

ー ロジックスはどのように知りましたか?

黒川さん: ロジックスとの出会いは、北陸銀行さんからの紹介でした。運送業界向けのDXシステムがあり、「地方の会社でも使いやすいシステムだ」と言う紹介だったので一度話を聞いてみようと思いました。

ー 数あるシステムの中で、なぜロジックスを選ばれたのでしょうか?

黒川さん: 一番の決め手は、案件登録から配車、請求書の出力までが一気通貫で繋がっている点です。

具体的には、「配車担当が入力した情報を元に請求書を作成できる。同じ情報を複数回入力している無駄な事務工数を削減できる。」をという点で導入を決めました。

これまで私が知る限り、ここまで網羅されたシステムはありませんでした。 特に評価したのが「入金予定日」の管理機能です。案件を登録すれば、支払い条件に基づいて自動的に入金予定日が算出され、それが会計ソフトとも連携できる。

これは経営において最も重要な「資金繰りの可視化」に直結する機能であり、私の求めていたものでした。

ー 他社システムとの比較はされましたか?

黒川さん: 正直に言うと比較はしておりません。もちろん、探せば他にもあったのかもしれませんが、北陸銀行さんからの紹介という安心感もありましたし、何よりアセンドさんの「原価計算」や「適正運賃」を見える化していくというビジョンに共感しました。

導入当時はまだ開発途中の機能もございましたが、業界の成長のために実施されている勉強会やセミナーを数多く開催いただいており、そうしたイベントに参加しながらシステムへの意見をお伝えできる点、そして今後も一緒に作り上げていけるという将来性に期待しております。 

導入後の効果・活用状況

請求業務の効率化とキャッシュフローの見える化を実現

ー 現在の活用状況を教えてください。

黒川さん: まずは請求業務を中心に活用が進んでいます。日々の案件を入力・登録していくことで、月末には自動的に請求データが出来上がる業務フローになりつつあります。以前のような複雑なコピペ作業が不要になり、業務の正確性とスピードが向上しました。

同様に、売掛金の入金予定が細かい粒度で把握できるようになったことで、会計ソフトへの連携もスムーズになり、資金繰りも正確性とスピードが向上しました。

ー 現在の活用状況を教えてください。

黒川さん: 車両の車検や3ヶ月法定点検のスケジュール管理などもロジックス上で行っています。

また、ドライバーの勤怠管理については、長距離輸送の複雑な時間管理など、まだシステムだけで完結させるにはハードルが高い部分もありますが、他のシステムとも連携させながら最適解を模索している段階です。

今後の展望

効率化で生み出した利益を「人」へ投資し、選ばれる経営へ

ー 今後の展望について教えてください。

後藤さん(代表): これまでは「売上至上主義」じゃないですけど、とにかく客を取ってこい、車を増やせという経営でした。

しかし、労働人口が減少する中でそのやり方は限界に来ています。 今後はロジックスとデジタコデータを連携させ、車両1台ごと、荷主1社ごとの「コスト(人件費・燃料費)」まで含めた適正原価を把握したいと考えています。

「ドンブリ勘定」から脱却し、本当に利益が出る仕事を見極める。そのためには、やはり配車と請求を一気通貫で繋いでいきたいです。

そして、効率化によって生み出した「生きたお金」を、採用コストや従業員の待遇改善など「人」への投資に回していく。そうやって、ドライバーや社員から「選ばれる会社」にしていくことが、私の使命だと思っています。

ロジックスを検討中の方へ

コストだけでなく導入の目的と、達成するための「パートナー」という視点が重要

ー ロジックスの導入を検討中の企業に向けて、ひとことお願いいたします。

黒川さん: システム導入は、単にソフトを入れるだけでなく、これまでの業務フローを変えることでもあります。だからこそ、ベンダー側の手厚い導入支援が不可欠です。

コストを下げることだけを考えて「あとは自分でやってね」というシステムでは、現場は混乱して結局使われなくなってしまいます。

経営視点で「何のために導入するのか」を明確にし、しっかり伴走してくれるパートナーを選ぶことが成功の鍵だと思います。

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