導入事例
有限会社 川上運輸 様

「漠然とした不安」からはじまった小さな運送会社のDXが意外にもスピーディに進んだ理由|有限会社 川上運輸

有限会社 川上運輸

所在地:鳥取県
おもな荷物:水
車両台数:18台
ロジックス利用機能:  #配車 #勤怠管理

有限会社川上運輸(鳥取県に拠点を置く)は、車両数20台未満という小規模ながらも、『ロジックス』を導入することでデジタルトランスフォーメーション(DX)に取り組む運送企業です。
 

『ロジックス』を導入した理由は「なんとなく不安だった」から、と正直に語ってくださったのは川上専務。なぜ不安があったのか、そして導入を決めたあと、現場ではどんな変化があったのか。経営メンバーと現場担当者から、詳しくお話を伺いました。

導入前の課題

DXへの第一歩は「なにかをしなければ」という危機感から

──まず、『ロジックス』導入を検討されたきっかけについて教えてください。

川上さん:「正直申し上げますと、当初はDXという言葉自体に馴染みが薄く、その具体的な意味も十分には理解しておりませんでした。何をどうしていいかがわからない。選択肢も浮かばない。でも『このままではいけないのかもしれない』という漠然とした危機感だけが心にありました。」
 

ーそれでもDXに対する興味があったのですか?

川上さん:「正直なところ、大きく何かを変えなくても、別にとても困ることもなかったんです。小さい会社なので。ただ、DXに取り組むことで、何かが変わるのかな?というのを、まずは知りたかったんです」

──『ロジックス』を知ったきっかけは?

川上さん:「トラック協会青年部会の合同研修会で、『ロジックス』の講演を拝聴する機会がありました。その後、奥村さんから提案をいただきました。奥村さんの話で特に印象に残ったのは、『ロジックス』では手書きの伝票や複数のExcelファイルで管理していた情報を一元化できるという点でした。まずは事務員の作業負担が減るイメージが湧いたので、『これはいいのでは』と直感的に感じました。」

──『ロジックス』導入はどうやって決めたのですか?

川上さん:「まず、奥村さんが鳥取までお越しくださり、詳しい説明を受けました。その際に、『我々のような小さな会社でも本当に導入可能ですか』と率直に尋ねました。奥村さんは『規模に関係なく、むしろ小規模だからこそ効果が出やすいのです』と力強くおっしゃってくださり、安心感を得ました。導入にあたって印象的だったのは、ハンバーガーチェーン店で作戦会議を行ったことです。奥村さんから「カジュアルな場所で話しましょう」と言われて。何を話したかは具体的には覚えていませんが(笑)……そこでまずはトライアルをすることを決めました」

導入の決め手

1.5日間のトライアルで決断

──トライアルはどのように実施されたのでしょうか?

加藤さん:「主に私が担当しました。奥村さんのアドバイスに従い、1.5日間でトライアルを行いました。最初は『たった1.5日で大丈夫なのか』と不安もありましたが、事前準備がしっかりしていたおかげでスムーズに進行しました。1日目は基本的な操作方法の習得、2日目の午前中で実際の業務データを入力してみるという流れでした。」

廣瀬さん:「私も参加しましたが、思ったよりも直感的に操作できました。特に普段から使い慣れているExcelの感覚で操作でできたのがよかったです」


──他の社員の方々の反応はいかがでしたか?

川上さん:「正直なところ、最初は拒否反応もありました。これまでのやり方は、現場それぞれが最適なかたちになっていたからです。『今のやり方で十分ではないか』や『新しいシステムを覚えるのは手間だ』といった意見も出ました。」

──それをどのように乗り越えられたのでしょうか?


川上さん:「地道に説明しました。規模が小さい会社なので。加藤や廣瀬のように前向きに取り組んでくれる社員が率先して使ってくれたことがうれしかったですね」

導入後の効果

見える化で、ちょっとずつ便利になっている

──『ロジックス』導入後、具体的にどのような変化がありましたか?
 

加藤さん:「ちょっとずつ便利になっている感覚はあります。アセンドの方も質問したら回答くださいますし。ただ、いまは2024年問題があり、運転手が足らないし、採用募集しても人は来ないし…で大変なんです。運転手さんにも厳しい配送をお願いしてしまうこともあります。また、弊社は水を運ぶことが多いのですが、特に夏場は需要が突然増えたりして、配車がとても大変です。エクセルで管理よりも配車表が見やすくなったので、まずは助かっています」

廣瀬さん:「案件ダッシュボードの機能が便利です。以前は売上の集計作業に半日以上かかっていましたが、今では30分程度で完了します。データがグラフ化されて表示されるので、売上の推移や顧客別の取引状況が一目で把握できます。これにより、『この顧客との取引が減少している』や『この時期は売上が落ち込む傾向がある』といった気づきを得ることができます。」

今後の展望

労働力の価値を最大化するためにできることを

──これから『ロジックス』をつかってどんなことをやっていきたいですか?

川上さん:とりあえずデータが可視化されて、業務効率化されたこともありますが、まだまだわからないことも多いです。鳥取でも導入している企業が増えればうれしいです。ロジックスを利用する企業同士で、もっと使い方の情報交換などができるといいなと思っています。

──溜まったデータをどのように活用したいですか?

川上さん:「これまでは感覚的な部分で運賃交渉を行っていましたが、正確なコストや利益率を把握した上で交渉に臨むことで、より適正な運賃設定が可能になると考えています。既に1年分のデータ自体は溜まっているので、それをうまく活用したいですね」

──最後に、今後の抱負をお聞かせください。

川上さん:「データを活用した経営をさらに進めていけたらと思います。せっかく導入したので使いこなしていきたいですね。」

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