
所在地:山口県下関市
主な荷物:海上コンテナ、一般雑貨および鋼材
車両台数:22台(被牽引車含め67台)
ロジックス利用機能:配車、請求、車両管理、経営見える化
本記事のサマリー
IT業界から家業を継いだ福田代表は、紙やExcelによる多重入力とデータの分断を解消すべく「ロジックス」を導入。他社ソフトでは困難だったトレーラー輸送への対応を実現し、月60時間の業務削減に成功しました。今後は蓄積データを活用した経営判断を目指します。
協立運輸商事株式会社のご紹介
協立運輸商事株式会社は、1977年創業の老舗物流企業です。山口県下関市を拠点に、大型トレーラー輸送・倉庫・港湾荷役の三本柱で、一貫した物流サービスを提供しています。
代表取締役は福田孝昭氏、従業員数は約50名です。同社は安全と品質を重視し、職場環境の改善や最新の環境対応車両の導入などを通じて輸送品質向上・環境対策に取り組んでいます。
–福田さんのこれまでのご経歴を教えてください。
福田さん(代表取締役): 私は2017年に協立運輸商事に入社しました。前職では旅行会社に勤務し、香港やオーストラリア、カナダなど世界各地を拠点にWeb開発などに従事するという、今とは全く異なる環境にいました。
祖父の代から続く家業へは、まさに「畑違いの分野からの転身」です。入社後は会計や人事、各部署のマネジメントを経験し、2022年に代表取締役に就任しました。ITの世界にいた私にとって、物流現場に色濃く残るアナログな習慣は新鮮な驚きであると同時に、「テクノロジーを使ってより業務を効率化できないか」という大きな伸びしろでもあると感じていました。

ー ロジックス導入前には、どのような課題がありましたか?
福田さん: とにかく「紙」をベースにした作業が多く、事務方の業務負担が非常に大きい状態でした。具体的には、配車担当者が手書きで配車ノートを書き、それを別途Excelに打ち込んで運行指示表を作成し、さらに翌日の動きを全員で共有するためにホワイトボードへ書き出す。一つの情報に対して、何度も異なる媒体へ「書き写す」作業が発生していました。
さらに、ドライバーが書いた日報を元に、今度は事務方が運賃確認を行い、別の請求ソフトにデータを手入力していました。業務の起点はすべて「配車」にあるのに、そのデータが請求まで繋がっていない。この「データの分断」による時間の浪費と入力ミスへの不安が、最大の課題でした。
ただ、一方で「物流は現場での泥臭い動きこそが重要」という側面もあります。ITによる効率化を追求しすぎることで、現場が培ってきた良さやリズムを崩してしまわないか、という葛藤もありました。
ー 自社でシステムを構築されていた時期もあったのでしょうか?
福田さん:以前はMicrosoft Accessで自社開発したソフトを請求業務に使用していました。長年活用してきたシステムではありましたが、物流業界を取り巻く法改正や社会情勢の変化に伴い、自社開発の枠組みを維持し続けることの限界を感じていました。
そこにMicrosoftのサポート終了も重なり、「今の時代や法律に適した、より確実な基盤へ移行すべきだ」と判断し、新しいツール探しを本格化させました。
ー ロジックスの導入を決めた理由を教えてください。
福田さん: 2023年の国際物流総合展でロジックスに出会ったのがきっかけです。当初は自社開発も検討しましたが、昨今の運送業界は法改正が頻繁にあります。
私たちのような規模の中小企業において、常に最新の法令に対応し続けるシステムを自社で保守・改修していくのは、時間的にも経済的にも投じるコストが見合わないと判断しました。
ー 他のパッケージソフトも比較されましたか?
福田さん: 数社比較しました。ただ、当社にとってネックだったのが「トレーラー輸送」への対応です。既存のソフトの多くは単車(トラック)ベースで設計されており、トレーラー特有の動きをカバーできるものがほとんどありませんでした。
中にはコンテナ専門のシステムもありました。しかし、今度は一般雑貨の輸送に対応できない。その点、ロジックスはカスタマイズによって一般雑貨もトレーラーも、輸送まで一貫して管理できる柔軟性がありました。
ー 現場の反応はいかがでしたか?
福田さん: トライアル期間中に現場の担当者に実際に触ってもらったところ、「これならいけそう」という好意的な声が上がりました。
見た目や操作感が洗練されていて、ITに詳しくないスタッフでも直感的に操作できる点が評価されました。配車から請求までシームレスにデータが流れる構造を見て、これなら自分たちが理想とする「入力は一度だけ」の世界が実現できるなと思いました。
また、ロジックスのデータの持ち方が、自社の経営データの可視化まで繋がることも分かり、請求以降の繋がりが見えたことも大きいです。

ー 現在、ロジックスをどのように活用されていますか?
福田さん: 主に配車、勤怠、車両管理機能を利用しています。車両管理については、ちょうど最近、点検スケジュール機能を利用し始めました。
配車機能については、まだ請求と連携する準備段階ではありますが、配車周りの業務は劇的に変わりました。
現場での使い勝手が良い「配車ノート」は今も活用していますが、以前のようにノートの内容をExcelへ何度も打ち直すといった「多重入力」はなくなりました。
ロジックスに一度配車データを入力すれば、運行指示表や社内共有用の運行一覧表もボタン一つで出力できます。「何度も同じ内容を書き写す」という心理的な負担と時間の浪費が解消されたことは、非常に大きな進歩だと感じています。
ー 具体的な時間削減の効果は出ていますか?
福田さん: 配車確定後の事務作業だけで、1日あたり約2〜3時間の削減を実感しています。月間で換算すれば約60時間の業務削減効果は出ていると思います。今後、請求業務との連携が進めば、この数字はさらに伸びると確信しています。
浮いた時間を単なる「余暇」とするのではなく、より精度の高い配車計画や、お客様への対応といった、本来注力すべき業務に集中できること、これこそが導入の真の価値だと考えています。
また、意外な副産物だったのが「空車状況の可視化」です。これまでは配車ノートを物理的に見に行かなければ分からなかった情報が、今ではどこにいても各担当者が画面一つで配車状況を把握でき、即座に次の一手に移行できる。
このスピード感がチーム全体に「空きを埋めて売上を最大化しよう」というポジティブな意識の変化をもたらしていると感じています。

ー 今後、ロジックスをどのように活用していきたいですか?
福田さん: 直近の目標は、春までに請求業務との完全連携を実現し、情報の流れを一気通貫させることです。その先で見据えているのは、現場が日々入力してくれるデータを当社の未来のための「経営判断の材料」へと昇華させることです。
当社の主体であるトレーラー輸送において、今どこに需要があり、どこにリソースを投じるべきなのか。これまでは経験則に頼っていた部分を、これからはロジックスに蓄積された「実データ」という客観的な根拠に基づいて判断していきたいと考えています。
多様な車両やシャーシを保有しているからこそ、データに基づいて次の一手を決める。現場の頑張りが自動的に経営を支える数字へと繋がり、それがまた現場への投資として還元される。データと現場が循環するサイクルを、しっかりと回していきたいです。
ー ロジックスの導入を検討中の企業に向けて、ひとことお願いいたします。
福田さん: 中小運送会社が、数百万から時には数千万円もの予算を投じて自社開発を行い、複雑な法令対応を追い続けるのには限界があります。ロジックスのような柔軟な既存サービスを導入し、システムの保守・管理をプロに「全面的に委ねる」ことも、経営における良い投資判断だと考えています。
プロに任せることで生まれた「時間」と「心の余裕」は、顧客対応や輸送品質の向上といった、私たちにしかできない本来注力すべき業務のための貴重な資源となります。変化の激しい物流業界で、自社の強みを最大化したい。そう願うすべての事業者の皆様におすすめしたいです。
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