導入事例
静神運輸株式会社様

業務効率化の先へ。
配車の見える化で築いた、互いに信頼し合える組織文化

静神運輸株式会社

所在地:静岡県沼津市
主な荷物:重電機器、冷蔵・冷凍食品
車両台数:45台
ロジックス利用機能:#配車~請求管理 #経営見える化 #勤怠カレンダー #車両原価
#車両点検 #ドライバー人件費 #ドライバーアプリ

本記事のサマリー

静神運輸株式会社は、静岡県沼津市を拠点に60年以上、地域と共に歩んできた運送会社です。長年使い続けてきた内製システムの老朽化や、配車・請求業務の属人化といった課題に直面し、業務基盤の刷新を目的に「ロジックス」を導入しました。

従前のオンプレミス型の内製システムは請求書作成に特化しており、配車との連携性に乏しく、転記工数がかさむことが課題でした。システムのランニングコストも5年契約で1500万円と決して安価ではなく、当時は様々なシステムベンダーを選定していました。

導入の決め手は、配車と請求を一元管理できる仕組みと、要望に対して「できません」と言わず解決策を提示し続ける導入支援担当者の姿勢でした。結果として、ペーパーレス化、業務効率化、残業削減を実現。加えて、従業員が主体的に働ける組織文化の醸成へとつながり、単なるシステム導入にとどまらない変革が起こっています。

現在は「沼津で一番、選ばれる会社」を目指し、社内環境整備にも力を入れています。具体的には、社食サービスの導入、スポーツジム設置、評価制度の精緻化などです。社内環境整備も、ロジックス導入を経て、会社の雰囲気が変わったことで進んだ取り組みでした。

本記事では、専務取締役の青木さんと部長の佐々木さんに、導入前の課題からロジックスを選んだ理由、導入効果、そして今後の展望までを詳しく伺いました。
 

静神運輸株式会社のご紹介
静神運輸株式会社は、静岡県沼津市に本社を構える運送会社です。1963年(昭和38年)の創業以来、地域に根差した輸送サービスを展開してきました。株式会社明電舎の重電機器輸送や、親会社である羽野水産の冷蔵・冷凍品の輸送を中心に、倉庫業や流通加工など幅広いサービスを提供し、顧客の多様なニーズに応えながら地域社会と共に成長を続けています。

また、「Gマーク」や「働きやすい職場認証制度」の取得に加え、社内にスポーツジムを設置するなど、従業員一人ひとりの働きやすさを重視した取り組みを行っています。

ご担当者様の経歴

青木専務はドライバーから、佐々木部長は経理部からスタート

ー 入社のきっかけと、これまでのご経歴を教えてください。

青木さん(専務取締役): 19歳で運送業界に入り、最初は4トンから、その後は大型トレーラーまで、さまざまな車両に乗りました。30歳前後で配車を担当するようになって、もう20年以上になります。配車は大変なときもありますが、嫌いではなく、むしろ楽しいと感じることの方が多いです。「絶対どうにかしよう」という気持ちでやってきました。

静神に入社したのは18年前です。入社後はドライバーとして勤務していましたが、ある日、当時の渡辺専務から「配車をやろうよ」と声をかけられ、本格的に配車を任されるようになりました。最初は当時の渡辺専務と2人で配車をしていましたが、途中から「1人でできないか」と言われて、自分が1人で回すようになったんです。2〜3年経つと仕事が増えてきたため、補助を1人つけてもらい、そこからは補助と一緒に担当していました。

8年ほどはそうした状況で、朝から晩まで配車をしていました。当時は課長でしたが、部長が体調を崩して辞めることになり、その後を引き継ぐ形で部長に就任。そして2024年3月1日付で専務になりました。現在は事業全体を見ながら、ときどき配車にも関わっています。

佐々木さん(部長):大学卒業後は一般企業に勤めていましたが、ご縁があって静神運輸に入社しました。入社して4年目になります。
最初は一般社員としてバックオフィスを担当し、ドライバーの書類処理や請求関係の業務を中心に行っていました。現在は部長として管理業務全般を行っています。部長に就任して、ちょうど1年ほどになります。

青木さん:佐々木に昇格してもらったのは、人柄や考え方を含めて評価しているからです。実際、佐々木の部下からも2名が主任に昇格しました。単に売上だけを評価対象にすると会社の雰囲気が悪くなると思うんです。
会社の雰囲気が悪いと、いい仕事は生まれないと思っています。なので、利益も大事ですが、他人への思いやりや仕事への臨み方といった人柄にも目を向けられるよう、常に気を付けています。
 

導入前の課題

「内製システムが生んだ属人化。過去のやり方が招く弊害」

ー ロジックス導入前に、どんな課題を感じていましたか?

青木さん: 課題は配車まわりにありました。もともと社内のシステムは内製のオンプレミス型、主に請求や実績管理に使っていました。
ただ、それだと配車とつながりがなく、請求書を発行する際には同じ情報を3回も転記しなければなりません。まず紙に書き出して、帳簿につけて、さらにExcelに入力して…という3重の手間をかけていて、請求担当者以外にはやり方がまったくわからない状態でした。完全に属人化していたんです。

「これは無駄だ、何とかしなければ」という話になり、システム変更を本気で考え始めたんです。1年半〜2年前くらいの話です。

佐々木さん:ちょうどその頃、知り合いの運送会社の社長が、新しいシステムを入れていたので、青木専務と一緒に視察したことがありました。そのシステムは、実績登録や請求書・帳票作成に特化していて、弊社のオンプレミス型システムと似ているものでした。配車とはつながっていなかったんです。

その会社の代表が「本当はロジックスの方が良かった」と話していて、そこで初めてロジックスに興味を持ちました。
「ロジックスって何だろう」と思い、まずはアセンドさんのHPから問い合わせしました。その後、2024年5月に横浜で開催されたジャパントラックショーで、アセンドさんのブースに立ち寄り、田中さん(導入支援チーム責任者)に、ロジックスのデモを直接見せてもらいました。本当に「配車と請求がつながっている」と実感し、それから導入を検討し始めましたね。

ー 請求の属人化に対して、社内の危機感が高まったのには、何かきっかけがあったのでしょうか?

佐々木さん:青木さんが専務に就任してから、考え方が大きく変わっていったと思います。新しいものを取り入れて、みんなが使いやすい仕組みに変えていく方針になりました。

青木さん:私がまだ課長だった時、当時の部長にいくら改善案を提案しても、あまり良い返事が返ってこなくて。ずっと壁にぶつかったままで歯がゆい思いをしました。「いつかはこの壁を越えて、絶対に変えていきたい」という思いが根底にありました。

今の立場になってからは「まず何をやろうか」「どう進めようか」と、具体的にビジョンを描けるようになりました。その中でも「従業員にもっと良い環境を提供したい」という想いが強かったです。だからこそ、自分の代ではシステムを入れ替える必要があると判断しました。

システム選定に限らず、相談相手として佐々木がいてくれることも、大きな推進力になっていると思います。導入にあたって、 前のやり方に固執する人たちは退職してしまいましたが、それは仕方がないことだと割り切って次に進みました。

導入の決め手

配車と請求をワンストップでつなぐ仕組み。決して「できません」と言わない導入支援

ー 最終的にロジックスに決めた理由は何だったのでしょうか?

青木さん: 当時は、内製システムをどうするか、本当に悩みました。大手のベンダーさんを含め7~8社ほど比較検討しました。

候補の中には「内製で一から作ります」というベンダーもありました。でもそれだと費用も合わないし、今までと同じ属人化を繰り返すリスクもある。やはり多くの会社が使っていて、知見がシステムに集まり、ブラッシュアップされていく仕組みの方がいい。そこで、選択肢をクラウド型のシステムに絞りました。

その中でも、ほとんどが「配車は配車、請求は請求」と分かれてしまっていて、一元管理ができないものばかり。また、要望を出しても「それはできませんね」で話が終わってしまうケースが多かったんです。

そんな中で、田中さん(導入支援チーム責任者)は、どんな質問に対しても「こうすればできますよ」と必ず解決策を提示してくれる。こちらが「じゃあこうなったら?」と突っ込んで聞いても、「こういう形なら可能です」と返してくれる。まったく「できません」とは言わない。その姿勢がとても新鮮で、大きな決め手になりました。

佐々木さん: もう一つ大きかったのは、専務を含め事務所の人たちが、ロジックス導入を本当に楽しんでくれたことです。トライアル運用(導入前の試験的な運用)の段階で、みんなが「こんなこともできるんだ!」とワクワクしながら取り組んでくれました。

以前のシステムは「嫌だな」「面倒だな」という雰囲気がありましたが、ロジックスはまったく逆でした。事務所がすごく明るい雰囲気になって、まるで学生時代の文化祭のように、みんなで新しいものに挑戦する空気が生まれました。

青木さん:ただ、費用面から、ロジックス導入の社内稟議を通すのは大変でした。ロジックス導入時には、まだオンプレミス型内製システムの5年間1500万円のリースに加え、月12万円の保守費用を払い続ける必要がありました。

要は約1500万円の費用を放棄する、という大きな決断でしたから。でも、既存システムを無理に使い続けていたら、全ての社員が1つのシステムで業務全体を可視化できている「今のいい雰囲気」が台無しになってしまう。お金以上に、それこそが最大のリスクでした。

ー トライアル運用や導入初期に、トラブルや難しい点はありませんでしたか? 

佐々木さん:もちろんありました。でも、「カスタマイズすれば変えられる」という部分も多く、「なんとかなるな」という感覚を持てました。

「使いにくい」と思っていた部分も、使っていくうちに「そんなに不便じゃないな」と思えるようになったり、すぐに機能が改善されていたり。本当に運送会社の業務をよく理解して作られているなと感じます。

導入後の効果・活用状況

配車の見える化で全員が主体的に。効率化から組織の進化

ー 導入後、業務はどのように変わりましたか?

青木さん: 一番大きな変化は「全員に配車の意識がついたこと」だと思います。事務所にいる全員が、ロジックスで「この車がどこに行っているのか」を確認できるようになり、配車の感覚が少しずつ浸透しています。

「配車の見える化」のおかげで、電話で問い合わせがあっても、誰でも「今日の予定はこうです」と返せます。以前は、配車係しか対応できなかったので、大きな変化です。言い換えれば、全員が売上を意識できるようになったんです。

また、ドライバーアプリでは、スマホで情報を共有できるので、「言った・言わない」を回避し、システムで確認できる安心感があります。紙の使用量も大幅に減りました。以前はコピー用紙を大量に購入していましたが、今は半分以下に。毎日配車表を印刷していたのが大きく減りました。

佐々木さん:青木専務の言う通り、「配車を意識すること」が「売上を意識すること」にもつながっていると感じます。運送業は配車と売上が直結しますから、全員が業務全体のつながりを意識できるようになったのは大きな進歩です。

ー 効率面や働き方に変化はありましたか?

青木さん:効率は確実に良くなりました。転記や印刷など、無駄な仕事が減った分、残業時間が減っています。ざっくりですが、一人あたり1日1時間ほど減っている感覚です。配車係はもちろん、請求担当も同じくらいです。

以前は、配車係が20時や21時まで残って資料を作っていましたが、それが不要になりました。また、ドライバーアプリのおかげで、従業員全体の労働環境改善にもつながっていると感じます。

佐々木さん:ロジックスを導入したことで「自分で会社にとってプラスになることを考え、企画し、決める」という姿勢が根付いたようにも思います。業務全体が見えるからこそ全員に配車の意識がついたわけですし。なにより事務所全体の雰囲気が良くなって、みんなロジックスを気持ちよく使ってくれています。ワクワクして何かに取り組むことが増えた。この変化は非常に大きいですね。

実際、ロジックスの導入をきっかけに、残業が減り、事務所の雰囲気も良くなったからでしょうか。ドライバー主導で、社内スポーツジムの整備や運営を始めました。他にも社食サービスを導入したりと、皆で職場全体の環境を良くする取り組みが進んでいます。

今後の展望

沼津で一番選ばれる運送会社へ。利益構造の可視化と、互いに頼し合える職場づくり

ー 今後の展望を教えてください。

青木さん: 「沼津で一番、選ばれる会社」にしたいという思いがあります。働くなら「静神運輸で働きたい」と思ってもらえる会社です。そのためには、労働環境を重視することが欠かせません。従業員にきちんと向き合って取り組んでいけば、自然と口コミや評判も広まっていくと思っています。

これまでに、スポーツジムなど働きやすい環境づくりを進めてきましたが、「お金をかければ良い」というやり方だけでは長続きしません。むしろ、従業員と本音で話し合える場をつくり、信頼関係を深めていくことが大切だと感じています。だからこそ、心の部分にアプローチできる仕組みに力を入れていきたいです。

佐々木さん:私は「利益構造をしっかり把握できる体制」にしていきたいと考えています。顧客ごとの特徴や利益構造を長期的に把握し、目の前では利益が少なくても、別の案件で高い利益を得られるといった関係性を理解したうえで、「損して得取れ」の判断ができる会社にしたいです。

ー ロジックスとは別で弊社が提供している「データ可視化コンサルティングサービス」では、どんなことを実現していきたいですか?

青木さん:ドライバーをはじめ従業員の評価を、もっと精緻で納得感のある仕組みにしたいと考えています。評価制度は永遠の課題ですが、ロジックスやコンサルティングサービスを活用し、必要なデータを整理しながら改善を重ね、努力や気配りが正しく伝わる評価を実現したいと思っています。

佐々木さん:年次や年齢に関係なく、フラットで適正な評価ができる会社を目指したいです。従業員一人ひとりが「自分の努力や姿勢がきちんと見られている」と実感できる環境を整えていきたいと考えています。

ロジックスを検討中の方へ

「手書きをやめたい」そんなレベルでもおすすめ

青木さん: フリー便を中心に30~40台以上の車両を保有している会社さんにおすすめだと思います。どこに行くか把握しづらい、多様な動きがあるからこそ、ロジックスで配車や請求を一元管理できるメリットは非常に大きいと感じています。

佐々木さん:ITリテラシーや、デジタル化の知識が少ない会社にこそ適しているシステムだと思います。「手書きをやめたい」というレベルのきっかけでも、実際に使ってみると感動するような業務改善が待っています。ぜひ気負わず、楽しみながら取り組んでいただきたいですね。 

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